20歳未満の飲酒は法律で禁止されています
醸造所は、ガロンヌ川の左岸、トゥルーズ北西の驚くほど山奥に所在するル・ビュルゴー村。数学の教師だったアンジェル・マキオン氏は1987年に2haの畑を取得し、教師の仕事の傍らブドウ造りに取り組み始めた。イタリア人だった父がラングドックのミネルヴォワのワイナリーで働いていたのでワイン造りには興味を持っていたが、ワイン醸造についてはまったくの未経験で醸造学校に通ったこともなく、独学で何冊も本を読んで試行錯誤し、2002年にファーストキュヴェをリリース。現在は5haの畑を耕作。アンジェラ氏と息子のオリヴィエ氏が繰り返し言っていたのは、「とにかく Extraction(抽出)をしないこと。Infusion(意訳:煎じるだが、どちらかというと浸す)だけ。」 デレスタージュ、ルモンタージュ、ピジャージュなどは一切行わず全房発酵する。破砕や圧搾もしない。ブドウをできるだけ傷をつけないようにするので、発酵が終わってもブドウは粒のままきれいに残っている。18世紀の方法に倣い、果房を乾かさずに、とにかく果汁に浸しておく。ポンピング作業はグラスに入るところまで、いっさい行なわない。瓶詰時には、きわめて反応しにくいアルゴンガスを用いて空気に触れないようにする。このように酸化を防ぐための様々な手法を用いて醸造、瓶詰時などいかなる過程においてもSO2を添加しない。醸造が個性的すぎるので見過ごしがちだが、もちろん栽培についても大きなフィロソフィーを持って行う。オート・ガロンヌの北にあるワイン畑は周囲を森に囲まれた自然の中にある。周囲にほかのワイナリーはない。アンジェラ氏は、苗木のクローンを選ぶ際に「収量の少ないクローンをちょうだい」と言って、苗木屋さんに驚かれたそう。収量の少ないブドウ樹は、味が凝縮するし、2021 年の遅霜の時にも被害が小さかったという。酸性土壌で、地中海性気候と大陸性気候の両者の影響を受けている。2011年からユーロリーフ認証を受けている。
オリヴィエ氏が好きな品種。「タナは少しでも酸化すると味がタニックに変わるので、醸造が難しい」、だから面白いのだそうだ。濃く大きく広がる味わいで、これもタナのイメージが覆る。収穫したブドウの入った箱をクレーンで釣り上げて重力で醸すという方法で醸造している。2017年は「味が気に入らない」としてセカンドワインにしてしまった。
2020/シュッド・ウエスト/IGPコンテ・トロザン
フル/辛口
ブドウ品種:タナ
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