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今日AOCジュランソンで最も大きく,ドメーヌ・コアペに対峙する規模を誇る個人経営の生産者ドメーヌ・ラトリーユはピエール=イヴ・ラトリーユによって1960年代に創業された。当時農業エンジニアだったピエール=イヴは丘陵地シャペル・ド・ルス個性に魅了され,そこがドメーヌの大きなポテンシャルを生み出す期待の未開地であることを確信した。当時,丘の広範囲で近隣のブドウ栽培者達によってブドウ樹が引き抜かれていたが,ピエール=イヴはそれに逆らって,1964年に彼が最も愛着を持つプティ・マンサンとグロ・マンサンをドメーヌの最初の区画に植えた。1990年代,ピエール=イヴは土地をさらに拡大し,丘の見事な傾斜を手入れするとともに,ジョリスのワインの名声を高めていった。32ヘクタールのブドウ園と,先端技術が装備され,完璧なボトリング設備が整った醸造所をもつドメーヌはジュランソンで独立した生産者の先駆けとなった。2000年代,ピエール=イヴの娘マリオン・ラトリーユMarion Latrilleが修行先から戻り参画した。父と娘は共にクオリティーの高い最先端の醸造技術をワインへ昇華させながら,非の打ちどころのない純粋で高品質なワインを造り続けてきた。2010年,ピエール=イヴの孫娘(マリオンの姪にあたる)クレールClaireとカミーユCamilleが修行先から戻りドメーヌに加わった。姉妹の両親※はその当時,既にボルドーのワイナリーで要職についていたため,若干20代ながらも豊かな経験と才能を携えた姉妹が,マリオン引退後の当主となった。ヴィンテージ2012以降クレールが醸造と栽培の責任者に就任,妹のカミーユがマーケティングを担当。2014年10月に他界した先代ピエール=イヴの情熱と経験とに導かれながら,家族のブドウ園の永続と,認められたワインの品質を維持するべく姉妹は共に邁進している。
ピネレー山脈の麓の丘陵地帯にポツンとあるジュランソン地区。離れ小島のようなのでフィロキセラ(ぶどう根ジラミ)にもぶどう畑は侵されなかった。マンサン品種はこの地区特有。このワインは驚くべき遅摘みで12月25日から開始。雪の中で行われる。凍結したブドウは乾ぶどうの様になっているが、水分だけ凍り、糖分は氷点下が水分より低いために圧搾の際、甘い部分だけがしたたり落ちる。通常の辛口に対して、4?5分の1だけしか収穫量が無い。黄金色の液体を口に入れると、ゴールデンデリシャスの果芯周辺に見られる糖蜜のようなトロリとした甘さとコクが厚みを有して、舌に広がる。貴腐ワインとは違うキレイな極上甘口である。
フランス/シュッド・ウエスト/AOCジュランソン
ミディアム~フル/甘口
ブドウ品種:プティ・マンサン
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