20歳未満の飲酒は法律で禁止されています
ヴァッハウ地方は、冷涼な西のシュピッツ村と温暖な東のデュルンシュテイン村、そしてこの両者の中間に位置する中部のヴァイセンキルヒェン村の三つに大別される。東西に約20kmとモーゼル地方(約250km)に比べるとエリアの規模は小さくなるが、この狭いエリアに900を超える異なるリート(Ried=区画の意で、フランスでいうクリュの概念)がモザイク状に広がっている。これは各畑の土壌や斜度、向きや標高といったスタイルを決めうる要因が一つひとつ異なっていることに由来するが、中でも大きな影響をもたらしているのは気温である。高山からの冷気を受ける西部からパンノニア平原の暖気をより強く受ける東部へと気温が変化していくのに対応してワインの性格もフローラルな繊細さからトロピカルな豊満さへと変化していくのが良くわかる。西部の繊細さと東部の豊満さ、この二つを見事なバランスで兼ね備えるのが中部ヴァイセンキルヒェン村であり、この地に700年の伝統を持つのがプラーガーである。先代のフランツ・プラーガーはワイナリーを現在の地位まで引き上げた功労者であるだけでなく、ヴァッハウの生産者組合「ヴィネア・ヴァッハウ」の設立メンバーの一人としても尽力した。現在は、娘のイルゼとその夫トニ・ボーデンシュテインが当主としてワイナリーの指揮を執っている。畑は合計18haを所有し、ヴァイセンキルヒェン村を中心に一部は東部デュルンシュテイン村にも広がる。ドナウ川を見下ろすように急斜面に並ぶ畑は、片麻岩を主体に石がちな土壌が多く、この地では珍しい石灰を含む大理石も一部見られる。ヴィネア・ヴァッハウ所属のワイナリーには厳格なルールが課され、そのため収穫は全て手摘みで行い、除草剤や農薬は使用しない。醸造では、全てのワインに対してほぼ同じアプローチをするため味わいの違いは純粋にテロワールの違いと言える。
標高 465m 南向きの区画。グナイス主体の土壌。65 の異なるクローン樹。ライチやレモンのクールなアロマ、生き生きとした酸を伴った張りのあるストラクチャーは緻密。白桃の果実味と快活な塩味。極めてエレガントで強固なリースリング。(『完璧なブドウから造られた水晶のように澄み切ったワイン』が 2021VTの要約。この年は今後何年も私たちが耳にする栄光のヴィンテージとなるだろう。輝かしい秋は、深遠な果実味と瑞々しい骨格を持つ、バランスの取れたエレガントな白ワインをもたらした。By Austrian Wine)(『特別なヴィンテージ』と断言できるほどエレガントさとフィネスに溢れている。グレートヴィンテージと謳われた 1990 年と比較される程で、今後何年にも渡り我々を幸せにしてくれるヴィンテージだ。By ドメーヌ)
オーストリア/ニーダーエスタライヒ/スマラクト/ヴァッハウ
ミディアム~フル/辛口
ブドウ品種:リースリング