20歳未満の飲酒は法律で禁止されています
ロワール地方ソミュール・シャンピニーは、石灰岩「テュフォー」を基盤とする地形と、冷涼な気候のもと、カベルネ・フランから繊細さと緊張感を備えた赤ワインを、そしてシュナン・ブランからは高い酸とミネラルを湛えた白ワインを生み出す産地として知られている。しかしながら長年にわたり、ソミュール・シャンピニーは、パリのビストロで親しまれる日常的なワインのひとつに過ぎなかった。主要品種であるカベルネ・フランもまた、より名高いカベルネ・ソーヴィニヨンやボルドーのワインの陰に隠れる存在と見なされてきたのだ。しかし20世紀後半、ファインワイン文化の再定義により、その評価は大きく変化した。いまやカベルネ・フランは、伝説的なクロ・ルジャールのような最高峰のワインと結びつけて語られる存在となり、ソミュール・シャンピニーは世界的な注目を集めるアペラシオンへと進化を遂げた。その新世代を牽引する代表的なワイナリーの一つが、アントワンヌ・サンゼイである。アントワンヌが2002年に祖父母の畑を引き継いだ当初、ブドウは全て協同組合へ出荷されていた。少しずつ自家醸造の割合を増やし、2013年以降は完全に独立したドメーヌとなった。彼の成功の裏には恵まれた立地と師の存在がある。ドメーヌの象徴的存在であり、ソミュール・シャンピニーを代表する区画のひとつ、「レ・ポワイユー」を4ha所有し、その拠点はクロ・ルジャールやドメーヌ・デ・ロッシュ・ヌーヴに隣接。栽培と醸造の両面において、彼らから多くを学んだ。2014年には有機認証を取得し、現在は所有畑約11haの全てをオーガニックで管理している。醸造においては、人的介入を最小限に抑えている。自然酵母による発酵をし、清澄と濾過は行わない。使用する樽の多くは古樽で、新樽による装飾を避け、果実と土壌の表現を尊重する。熟成はテュフォーを掘り抜いた地下カーヴで行われ、年間を通して安定した温度環境のもと、ワインはゆっくりと落ち着きを得ていく。その味わいは驚くほどアロマティックで洗練されており、過度な凝縮ではなく、繊細でニュアンスに富んだスタイルを示す。
サン・シール・アン・ブール村の西向きの区画から作られる。陽光を感じさせる完熟した果実やスパイス、スモークに、火打石のようなミネラル感が重なる。ふくよかで丸みのある味わいながら、芯のある中盤から塩味を伴うミネラルなフィニッシュへと繋がるバランスのとれた仕上がり。オーク樽(600L)発酵、澱と共に18ヶ月熟成。
2023/ヴァル・ド・ロワール/AOCソミュール
ミディアム~フル/辛口
ブドウ品種:シュナン・ブラン
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