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ロワール地方の中心に位置するソミュールは、石灰岩土壌を基盤とした冷涼な気候を特徴とし、シュナン・ブランやカベルネ・フランからエレガントなスタイルのワインを生み出す産地として名高い。この地に広がる石灰岩は「テュフォー」と呼ばれ、非常に純度が高く柔らかいのが特徴だ。保水性と排水性のバランスにも優れ、ブドウには独特のフィネスと繊細さ、そしてミネラル感がもたらされる。ドメーヌは1996年、初代当主イヴ・ランベールによって設立された。2005年には息子のアルノーが加わり、更なる品質向上を推進。アルノーはサンテミリオンでブドウ栽培と醸造を学んだ後、ノルマンディー大学で微生物学を専攻し、ディジョン大学で醸造学位を取得。その後、著名な樽メーカー「フランソワ・フレール」で2年勤務した。2010年からはアルノーが単独でドメーヌを率いており、現在はサン・シール・アン・ブール、ブレゼ、モンソローの3村にまたがる45haの畑を所有している。2009年にはすべての畑で有機栽培に切り替え、オーガニック認証を取得。2018年にはビオディナミ農法も導入している。石灰岩を基盤とした多様な土壌のニュアンスをワインに明確に映し出すことを重視し、醸造においては、人的介入を最小限に抑え、SO2の添加も瓶詰前にごく少量を加えるのみとしている。また、樽の特性や木材の産地、火入れの違いを深く理解しており、区画やヴィンテージに応じて樽を使い分け、パワーのある228L樽に加え、400L、600Lのドゥミ・ミュイや大型フードルを組み合わせて使用する。さらにステンレスやタマゴ型のコンクリートタンクなども取り入れ、木樽の使用に過度に頼ることなく、あくまでもテロワールの表現を重視し、ピュアで精密さを備えたワイン造りを追求している。アルノーのシュナン・ブランは、ソミュールの石灰質土壌がもたらす美しい酸と塩味を活かし、骨格のある洗練された白ワインに仕上がっている。一方のカベルネ・フランも、滑らかなタンニン、果実の密度と深みを備え、エレガントで余韻の長いスタイルに昇華されている。
サン・シール・アン・ブールの北東向きの畑に、1965年に植樹されたシュナン・ブランから造られる。レモンやリンゴのフレッシュな果実のアロマに澱由来のパン、ビスケットのヒント。高い凝縮度と少し硬質感のあるテクスチャーが特徴的。フィニッシュにはじんわりと旨味が広がり長い余韻を楽しめる。50%フードル、50%228L樽で発酵、12ヶ月熟成。
2023/ヴァル・ド・ロワール/AOCソミュール
ミディアム~フル/辛口
ブドウ品種:シュナン・ブラン
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