20歳未満の飲酒は法律で禁止されています
フィリップ・ヴァンデルは、ワイン評論家ヒュー・ジョンソンが、レトワールのトップ生産者に名を挙げる造り手だ。1883年からレトワール村に続く生産者の6代目となる彼は、父と叔父が共同で運営するシャトー・ド・レトワールでワインを手掛けていたが、2001年に畑の一部を相続して独立し、自身のドメーヌを設立した。13haの畑は全てレトワールにあり、主に粘土石灰質土壌にはシャルドネを、この地特有の灰色をした石灰泥灰岩質土壌にはサヴァニャンを栽培している。レトワールのテロワールの表現を目指すフィリップは、持てる限りの時間を畑で過ごしている。畑仕事はリュット・レゾネで行い、土を鋤き耕し、また凝縮したブドウを得るために収量もアペラシオンの許容値の約60%まで制限している。白ワインはアルコール発酵後、ブルゴーニュの228Lの古樽のみで長期間熟成されるが、その間、目減り分を継ぎ足すウイヤージュの作業は行わない。そのため、樽内ではワインの表面にフルール・デュ・ヴァンと呼ばれる酵母の膜が形成され、ワインを酸化から守る。同じく産膜酵母とともに熟成させたワインであるシェリーと比べると、この酵母の膜は薄い。クリームのような厚い層になるとワインにマッシュルームや古くなったバターの風味をもたらすからだという。ヴァン・ジョーヌには最大限熟すまで待って収穫したブドウが用いられ、その熟成期間は6年を超える。醸造にはSO2をほとんど用いず、常にクリーンな醸造を心がけている彼のワインには、ジュラ独特の酸化の風味は他の多くの生産者よりも控えめで、ミネラル豊かな味わいは非常にピュアで美しい。クレマンからヴァン・ジョーヌまで、一貫したクオリティの高さはレトワールのみならず、ジュラを代表する白の生産者と呼ぶにふさわしい。
プールサール同様ジュラ固有の品種。スパイシーな香りに煮詰めたイチゴやザクロのニュアンスがある。口当たりには胡椒のようなアクセントを感じ、シルキーなタンニンと非常に心地よい果実味が広がる。
2023/ジュラ/AOCコート・デュ・ジュラ
ミディアム/辛口
ブドウ品種:トゥルソー